2019年5月から新年号として「令和」が始まりました。
しかしこの新しい元号、令和を祝う言葉って何が適切なんだろう? という声が多く挙がっていました。
ハッピーニューイヤーも違和感がありますし・・・
そんな中「すめらぎいやさか」という言葉がよいのでは? と話題になりました。
令和になる瞬間、なんて言おう?あけおめはおかしいし…と悩んでいるそこの貴方。「すめらぎいやさか(天皇彌榮)」というぴったりの言葉がありますよ。天皇陛下の御代がいつまでも長く平和に栄えますようにという意味です。多分今回ぐらいしか使う機会ないと思うのでよろしければ。
— モヨ姐|褒められ肌の作り方 (@Moyo_sec) April 30, 2019
今回は天皇彌榮(すめらぎいやさか)とはどういう意味なのか、ご紹介したいと思います。
天皇彌榮(すめらぎいやさか)とはどういう意味?
天皇とはすめらぎと読む?
天皇という言葉の読みは「てんのう」ですよね。
しかしこれは音読み、つまり中国的な読み方なのです。
日本古来の大和言葉では、
- すめらき
- すめらぎ
- すめらみこと
と読みます。
現代では発音しやすい「すめらぎ」が主流なようですね。
美しい響きの言葉ですよね。
慣れ親しんだ「てんのう」もいいですが、新しい令和の時代にぜひ「すめらぎ」という言葉も覚えておきたいですね。
彌榮(いやさか)とは弥栄?
それでは彌榮(いやさか)とはなんなのでしょう?
見慣れない漢字ですよね。
これらは旧字体なので、分かりやすい漢字へと翻訳すると
- 彌 ⇒ 弥
- 榮 ⇒ 栄
1つ目の彌(弥)とは「ますます」や「広くゆきわたる・あまねく」という意味です。
読みは「ミ・ビ・いよいよ・いや・や」などがあります。
草木が芽吹いてきて春へと向かう3月を「弥生(やよい)」と呼ぶのはこの意味から来ているのだそうです。
2つ目の栄の字はそのまま、栄えるという意味ですので「いやさか」とは「ますます栄える」という意味なのですね。
そして先ほどの「すめらぎ」と合わせて、「すめらぎいやさか・・・天皇陛下がますます栄えますように」という意味となるわけです。
(一般的には「いやさか」の読みでよいですが、祝詞では「いやさかえ」が本来の正式な読み方であるとのこと)
まとめ
まとめると
- 天皇という字は日本の言葉、大和言葉では「すめらぎ」と読む。
- 彌榮(いやさか)という字は旧字体で、現代の漢字に置き換えると弥栄となり、ますます栄えるの意。
- 「すめらぎいやさか」は「天皇陛下がますます栄えますように」という意味となる。
でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。