妊娠が分かった時から生まれてくるまでの約10ヵ月、「健康な赤ちゃんが生まれてきますように!」と願い続けているはずです。
最近では、赤ちゃんの健康状態を知るために、出生前診断を受診する妊婦さんが増えてきました。
その一方で、妊娠中の女性の中には、出生前診断には興味があるけれど、どのような内容なのかよく分からないとい方も多いようです。
- 検査をどこで受ければよいのか
- 誰でも受けられるのか
など、気になることがたくさん!
そこで今回は、実際にNIPT(出生前診断)を利用経験者がおすすめするクリニックをご紹介します。併せて、新型出生前診断の特長や検査の内容・費用・受ける際の注意点についても、詳しく説明します。
経験者がおすすめしたい
\NIPT(出生前診断)クリニック3選/
![]() |
![]() |
![]() |
目次
出生前診断(NIPT検査)とは?

妊婦さんの血液検査をするだけで、胎児の染色体の異常を事前に把握できる優れた非確定的検査です。
妊婦さんの血液中に含まれる胎児の浮遊DNAのかけらを分析することで、染色体異常の有無を調べることが可能です。
妊娠10週以降に受けることができ、採取する血液の量も10~20ml程度なので、母体に負担をかけず検査を行えます。
出産する前に検査を行うことで、出産した後に問題となる症状やママさんの精神的ケア・環境的な準備を整えられます。
染色体に異常があると、お腹の中の赤ちゃんが先天異常を持って生まれることがあります。先天異常の中には、高齢出産に関連するものもあるようです。
先天異常に関しては、出産した年齢にかかわらず、生まれてきた赤ちゃん全体の3~5%にみられることが統計的に明らかになっています。
この結果を受け、高齢出産の増加傾向にある日本では、流産や死産のリスクのない出生前診断(NIPT)が注目されています。
厚生労働省ホームページにて、「NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会報告書」が掲載されていますのでそちらを分かりやすく要約しました。
検査には2種類の方法がある
非確定的検査と確定検査の2種類に分けられ、新型出生前診断(NIPT)、エコー検査、母体血清マーカー検査などは、非確定的検査に分類されます。
母体に痛みが発生しないということが、非確定的検査の最大のメリットといえるでしょう。
母体の腹部に針を刺し、羊水を採取して胎児の染色体異常の有無を検査する羊水検査やカテーテルを使用して検体を採取する絨毛(じゅうもう)検査の2種類の検査が確定検査です。
非確定的検査(新型出生前診断)で、陽性になった場合は、確定診断のために羊水検査や絨毛検査などの確定検査を行います。
新型出生前診断(NIPT)の特長
2013年に国内に導入された新型出生前診断には、下記ような特長があります。
少ないリスクで高いクオリティの検査
感度99%と精度が高く、赤ちゃんの染色体疾患をスピーディーかつ正確に発見できることが、従来の検査と大きく異なる点です。
しかも、検査内容は、母体の採血のみという負担の少ないタイプです。
感度85%以下という従来の検査結果を見ても、検査の精度に明らかな違いがあります。
流産や死産のリスクがゼロ

新出生前診断(NIPT)で行われるのは、妊婦さんへの採血だけなので、リスクはほとんどありません。
そのため、赤ちゃんだけでなくママさんも、リスクを気にせず安心して検査を受けることが可能です。
一方、妊娠初期の胎盤の一部に含まれる「絨毛」という細胞を採取する絨毛検査では、流産や死産のリスクが1%ほどあり、妊婦さんのお腹から羊水を採取する羊水検査でも、0.2~0.3%の確率で流産や破水を起こすことがあるようです。
妊娠10週以降から検査できる

妊娠初期の10週以降から検査可能なため、いち早くお腹の赤ちゃんの状態を把握できます。
クワトロテストは、妊娠15週以降、羊水検査は妊娠15~16週以降でなければ受けることができません。
※クワトロテスト(母体血清マーカー検査)には、3つの結成マーカーで検査するトリプルマーカーと、4つの血清マーカーで検査するクワトロマーカー検査があり、後者のクワトロマーカー検査が主流となっています。
出生前診断(NIPT)で分かること

下記のような染色体異常について調べることが可能です。
染色体異常症(異数性)
状態 | 影響 | 原因 |
---|---|---|
ダウン症候群(21トリソミー) | 重度 | 21番染色体の3つのコピー |
エドワーズ症候群(18トリソミー) | 非常に重度 | 18番染色体の3つのコピー |
パトー症候群(13トリソミー) | 非常に重度 | 13番染色体の3つのコピー |
ターナー症候群(モノソミーX) | 様々 | 1つの染色体X |
トリプルX症候群(トリソミーX) | 軽度 | 染色体Xの3つのコピー |
クラインフェルター症候群(XXY) | 軽度 | X染色体の余分なコピー |
ヤコブ症候群(XYY) | 軽度 | Y染色体の余分なコピー |
遺伝子異常性(微小欠失症)
状態 | 影響 | 原因 |
---|---|---|
ディジョージ症候群(22q11.2) | 重度 | 22番染色体の一部の削除 |
1p36欠失症候群 | 重度 | 1番染色体の一部の削除 |
ウルフ・ヒルシュホーン症候群(4p16.3) | 重度 | 4番染色体の一部の削除 |
ねこ啼き症候群(5p) | 様々 | 5番染色体の一部の削除 |
プラダー・ウィリー症候群 アンジェルマン症候群 (15q11.2-q13) |
重度 | 15番染色体の一部の削除 |
※引用元:https://niptjapan.com/nipt/features-of-nipt-japan/
生まれてきた赤ちゃんの全体の3~5%は先天異常が見られるといわれ、その中でも多いといわれているのが「染色体異常」です。
染色体異常の中でも、ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー)の可能性について調べられます。
染色体異常はほかにもありますが、全体の70%を占めているのが、この3つの染色体異常といわれています。
35歳以上でNIPT検査を受けている割合は4人に1人
![]()
胎児の染色体異常などを調べる出生前診断の国内実施件数が、この10年間で2.4倍に急増したことが、国立成育医療研究センターなどの調査で分かった。直近の2016年は約7万件と推定され、35歳以上の高年妊婦に限れば4分の1が受けている計算になる。診断で異常が確定すると大半が中絶を選ぶため、「命の選別」につながるとの懸念も強く、慎重な実施が求められてきたが、普及が急速に進んでいる実態が浮かんだ。
引用:毎日新聞
上記のように、国立成育医療研究センターの調査によれば、2016年に出生前診断の確定検査や非確定検査を受けた人は約7万人。35歳以上の高齢の妊婦さんでは、4人に1人がなんらかの検査を受けていることが分かりました。
2013年以降、新型出生前診断(NIPT)の検査の割合が増加傾向にあり、その分出生前検査を受ける人の総数も増えている。また、一定の割合で絨毛検査も行われているようになった。
出生前診断(NIPT)に必要な費用

出生前診断(NIPT)に必要な費用は、検査内容、クリニックによっても異なります。一般的な採血は2~3万円程度、超音波検査(エコー検査)も2~3万円で受けられます。
確定検査の羊水検査や絨毛検査の場合は、どちらも10~20万円ほど必要です。また、確定検査の際には入院が必要になることもあるため、その場合は検査費用に入院費もプラスされます。
医療費控除は受けられる?
NIPT等の出生前診断は医療費控除の対象とはなりません。以下、国税庁HPに記載されている全文です。
医師又は歯科医師による診療等の対価として支払われるものは医療費控除に該当しますが、いわゆる人間ドックその他の健康診断のように疾病の治療を伴うものではないものは、医療費控除の対象とはなりません。しかし、健康診断の結果、重大な疾病が発見され、引き続きその疾病の治療を行った場合には、治療に先だって行われる診察と同様に考えることができますので、その健康診断のための費用も医療費控除に含まれます。
本件検査は、胎児の染色体の数的異常を調べるものであって、診断の一種であり、また、本件検査を行った結果、染色体の数的異常が発見されたとしても、それが治療につながらないとされていることからすると、本件検査は、妊婦や胎児の治療に先だって行われる診療等と解することはできません。
したがって、本件検査に係る費用は、医療費控除の対象となりません。
クリニック・施設を選ぶ際のポイント

どのクリニックを選ぶかで、万が一の際の安心感が異なります。チェックポイントをしっかり把握して自分に最適なクリニック・施設を見つけましょう。
陽性の判定の際の対応
出生前診断で最も重要なことが「陽性判定時の対応」です。
お腹の赤ちゃんの状態を調べるための検査ですが、いざ陽性判定が出てしまったら、確定診断を行うために羊水検査を受けることになります。
ただ、頭では分かっていても、陽性という事実から不安になってしまい、どのような行動をとればよいのか分からなくなってしまっても不思議ではありません。
陽性の判定が出た場合に、どのような対応をしてくれるのかがクリニック・施設選びでは重要なポイントです。
● 認定遺伝カウンセラーが在籍している
● 陽性の場合、羊水検査の費用を全額負担してくれる
アクセスの良さ
口コミなどの評判がよくても、自宅からのアクセスの悪い場所では通院するもの大変です。長時間の移動は、妊婦さんの身体に負担をかけてしまいます。
駅から遠いだけでなく、車で1時間以上かかるような場所にある施設はあまりおすすめできません。
そのため、よほどの理由がない場合に限り、最寄りの駅や自宅から通いやすい地元のクリニックを選ぶようにしましょう。
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック7選!

近年では、出生前診断(NIPT)を受けられるクリニックは増加傾向にあります。ただ、検査内容・サービス内容・検査費用などは、クリニックや施設によって異なります。
ここでは、おすすめのクリニックを7つ、厳選してご紹介します。クリニックの場所やアクセスのよさなども考慮して、自分に最適なクリニックを見つけましょう。
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:平石クリニック

国内の一般的な無認可クリニックでは、採決後海外に輸送して検査を実施しています。平石クリニックでは、イルミナ社の次世代シーケンサーを使用し、VeriSeqNIPT Solution V2という検査手法を用いて国内検査を実施しています。従来の検査よりも高い検査制度を実現!認可施設同様に、認定遺伝カウンセラーが在籍し、検査の前後無料で相談を受けています。また、検査通知は、メールで最短6日で届くようになっています。検査通知までをスピーディーにすることで、検査後から結果通知までのストレスや精神的不安などを最小限に抑えられます。万が一、陽性だった場合の確定検査費用も全額負担してくれるので安心です。さらに、陽性検査は指定の医療機関ではなく、患者様の好きなクリニックを指定できるところもうれしいポイント!
総合評価 | |
---|---|
料金 | 基本検査 19万8,000円(税込) 全染色体検査 23万1,000円(税込) 全染色体+微小欠失検査 25万3,000円(税込) |
検査環境 | 検査精度99.9%以上の国内検査 |
サポート | 認定遺伝カウンセラーの無料相談が何回受けても無料 羊水検査の費用を全額負担 |
基本情報 | 住所:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目1-26 六本木天城ビル3F 電話番号:0120-220-944 受付時間:11:00~14:00,15:30~20:00 定休日:木・日曜日,土曜日午後,祝日 全国44医院と提携 |
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:八重洲セムクリニック

総合評価 | |
---|---|
料金 | 基本検査 21万5,600円(税込) 全染色体検査 24万2,000円(税込) 全染色体+微小欠失検査:25万3,000円(税込) |
検査環境 | 40年以上の実績がある産婦人科専門のドクターが担当 |
サポート | 大阪のクリニックで羊水検査を無料で受けられる |
基本情報 | 東京 住所:〒104-0031 東京都中央区京橋2-6-16 エターナルビル4F 電話番号:0120-011-073 受付時間:10:00~17:00 定休日:月~土(日曜のみ診療) 大阪(奥野病院) |
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:青山ラジュボークリニック

認定施設で調べられる13.18.21トリソミー検査を一人でも多くの妊婦さんに受けてもらえるように、国内最安値の88,000円(税込み)で受けられるとことが、ラジュボークリニックのストロングポイント。個室を完備し、プライバシーが守られるので、リラックスした環境で検査を受けられます。土日の来院はもちろん、当日予約も受け付けているので、子育てや仕事で忙しい妊婦さんでも予約を取りやすいというメリットがあります。万が一、陽性判定が出た場合も、確定審査の費用を負担する必要はありません。
総合評価 | |
---|---|
料金 | ミニマムプラン 8万8,000円(税込) シンプルプラン 13万2,000円(税込) スタンダードプラン 16万5,000円(税込) フルセットプラン 18万7,000円(税込) |
検査環境 | 一度の通院で検査が完了。土日祝日でも検査を受けられる |
サポート | 再検査費用無料、羊水検査時の費用をクリニックが全額負担(日本国内の病院に限る ) |
基本情報 | 住所:〒107-0062 東京都港区南青山2-13-7 マトリス2F 電話番号0120-710-170 受付時間:火~土 : 11:00〜19:30 日・祝祭日 : 11:00〜18:30 休診日:月曜 全国に提携医院が6院 |
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:東京NIPTセンター

2021年の3月時点で、累計検査数100,000件数を突破しているクリニックです。完全予約制・完全個室でプライベートな空間を確保し、安心と快適が整った環境で検査を受けられます。検査前・検査後に、医師・助産師に様々な相談をすることが可能です。(※オプション)用意されている検査方法は3種類。自分に最適なコースを選びましょう。アメリカの「ベリナタヘルス社」に検査を依頼していることから、正確な検査結果を提供してくれます。
総合評価 | |
---|---|
料金 | 基本検査 14万5,200円(税込) 全染色体検査 18万1,500円(税込) 全染色体+微小欠失検査:21万7,800円(税込) |
検査環境 | 99.99%~ |
サポート | カウンセリング |
基本情報 | 住所:東京都港区元麻布1丁目3-3元麻布ヒルズフォレストテラスウェストB1F 電話番号:050-5306-3032 受付時間:11:30~18:30 定休日:土・日が検査日 |
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:渋谷NIPTセンター

2021年3月現在で、実績・累計検査数100,000件を突破した信頼できるクリニック。毎週土曜日と日曜日が検査日となっていて、日曜日にな女性医師が検査を担当します。また、出生前診断を経験した医師がカウンセリングを担当してくれるところが人気!さらに、オンラインでの相談も可能なので、体調が悪い時にわざわざ来院する必要がないため、妊婦さんの負担を軽減してくれます。渋谷NIPTセンターで出生前診断を申し込む妊婦さんの45%が、20~34歳の若い方となっています。
総合評価 | |
---|---|
料金 | 基本検査 12万6000円(税抜き) 全染色体検査 15万7,500円(税抜き) 全染色体+微小欠失検査 18万9,000円(税抜き) |
検査環境 | ‐ |
サポート | 遺伝カウンセリングあり/陽性の場合羊水検査全額負担 |
基本情報 | 住所:東京都渋谷区宇田川町33-12 J+Rビル サイドR 6F 電話番号:03-3464-1128 受付時間:11:00~20:00 定休日:毎週土・日曜日のみ検査を行う |
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:ヒロクリニック

札幌から福岡まで、全国に9クリニック展開しているヒロクリニック。ほとんどのクリニックでは、海外に血液を輸送して検査を行いますが、ヒロクリニックでは「東京衛生検査所」に検査を依頼していることから、特急便を使用すれば2~3日で検査通知を受け取れます。また、豊富な検査プランを用意しているため、最低限の項目だけ検査したい方から、しっかり全項目検査したい方まで、様々な方の希望に沿うことが可能です。ただ、検査費用は安いものの、カウンセリングは有料になっているので注意してください。検査費用が相場よりも安いので、費用を抑えたい方におすすめのクリニックですよ。
総合評価 | |
---|---|
料金 | 染色体単体検査 5万5,000円(税込)~ |
検査環境 | 1度の通院で検査が完了 |
サービス | 再検査の費用がかからない |
基本情報 | 住所:〒104-0031 東京都中央区京橋1-1-9 LEO八重洲ビル8F 電話番号:0120-169-629 受付時間:10:00~18:00 定休日:なし |
出生前診断(NIPT)おすすめクリニック:奥野病院

総合評価 | |
---|---|
料金 | 基本検査 21万5,600円(税込) 全染色体検査 24万2,000円(税込) 全染色体+微小欠失検査:25万3,000円(税込) |
検査環境 | 99%~ |
サービス | カウンセリングや羊水検査追加費用なし |
基本情報 | 住所:大阪府大阪市阿倍野区天王寺町2-31-4 電話番号:06-6719-2200 受付時間:月・水・土/17:00まで:火・木・金/19:00まで 定休日:日・祝日 |
認可施設と認可外施設の違い

出生前診断(NIPT)の検査を受けることが可能な医療機関は、認可施設と認可外施設の2つです。
出生前診断(NIPT)の認可施設とは?
認可施設とは、日本医学会や日本産婦人科学会の認定を受けている医療機関のこと。認可施設には、専門家による遺伝カウンセリングが義務付けられています。
万が一、検査で染色体の異常見つかった場合、人口中絶を選ぶ人が少なくありません。そのため、日本医学会は、出生前診断が「命の選別」につながる恐れがあると考え、検査項目を3つの染色体異常に限定しています。
また、検査の内容だけでなく、検査を受ける妊婦さんにも条件を設けています。
出生前診断(NIPT)の認可外施設とは?
検査を希望する妊婦さんが増えるにつれ、日本国内で増加傾向にあるのが出生前診断(NIPT)の認可外施設です。
学会の認定を受けていない施設となると、違法なイメージが先行してしまいますが、違法ではありません。
逆に、日本小児科学会では、日本医師会・日本産婦人科学会が検査に制限を設けていることに対し、懸念を表明※1しています。
※1 参照:母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)新指針(案)に関する日本小児科学会の基本姿勢
項目 | 認可施設 | 認可外施設 |
---|---|---|
検査項目の内容 | 21・18・13トリソミーのみ ※21トリソミーはダウン症のこと |
・21・18・13トリソミー ・希望により全ての染色体も検査可能 |
検査対象者 | ・超音波検査などで、胎児の染色体数異常の可能性があるとされた妊婦 ・過去に染色体数異常の赤ちゃんの出産経験がある妊婦 ・高齢の妊婦(出産予定が35歳以上の妊婦) など上記を1つでも満たす場合 |
妊婦であれば、年齢制限もなく特に条件なし(妊娠10週以降) |
検査費用 | 20万円~20数万円(遺伝カウンセリングを含む) | ・基本の検査のみなら9~16万円 ・全染色体検査は20~20数万円 |
病院の条件 | 医師からの紹介状が必要 | 特になし |
採血予約 | 検査前カウンセリングがあるので、採血まで2~3回の来院が必要。 | 採血予約はネットや電話で受付。来院当日に採血可能。 |
検査陽性後のフォロー | 専門家による遺伝カウンセリング、羊水検査の実施。 | 医療施設によっては、カウンセリングの実施、羊水検査の費用の補助あり。 |
施設要件 | ・産婦人科専門医、小児科専門医、遺伝カウンセラーなどが在籍 ・遺伝外来がある ・羊水検査や絨毛検査が行える |
特になし。医療施設によっては、国際出生前診断学会への入会あり(申請のみで可能) |
出生前診断の注意点
新出生前診断は精度の高い検査ですが、確定検査ではありません。
陰性の場合、陰性率99.99%ですが、陽性の判定が出た場合には、検査結果を確定するための検査(羊水検査・絨毛検査)をおすすめします。
出生前診断(NIPT)の検査結果には偽陰性がある
低い確率ではありますが、検査結果が「偽陰性」の場合があります。
「偽陰性」とは、染色体の異常があるにもかかわらず「陰性」の結果が出てしまったり、染色体異常がないのに「陽性」の結果が出てしまうこと。
精度の高い出生前診断は、感度・特異度・陰性的中率99%以上となっているので、偽陰性の可能性は限りなくゼロに近いです。
ただし、陽性的中率に関しては、妊婦さんの年齢によって変化することがあります。そのため、「陽性」と判定されたら、確定検査を受けるようにしましょう。
認可外施設であれば10週以降なら誰でも受けられる
出生前診断(NIPT)の認可施設(大学病院など)では、下記のような条件を設けています。
- 1 妊娠10~16週であること
- 2 出産予定日の地点で35歳以上であること
- 3 妊婦または配偶者に染色体異常が見られること
- 4 過去に染色体異常の胎児を妊娠・出産した経験のある人
その一方で、認可外施設の場合、妊娠10週以降の妊婦さんなら誰でも検査を受けることが可能です(医療機関により異なる)
「陽性判定」が出た場合、多くのクリニックで確定検査を推奨しますが、羊水検査を受けるためには、妊娠18~19週までにという制限をクリアする必要があります。
そのためには、出生前診断を妊娠16週未満で実施することをおすすめします。
クリニックを選ぶところから出生前診断(NIPT)はスタートしている!
血液検査のみで気軽に行える出生前診断(NIPT)。
実は、出生前診断(NIPT)を行うクリニックや施設がどこでも同じというわけではありません。
費用はもちろん、サービス内容などもクリニックや施設によって異なります。クリニック選びをしっかり行わなかったがために、検査を行った後で後悔した人もきっといるはずです。
いざという時のためにも、出生前診断(NIPT)を認可外の施設で受ける場合は、自分に最適なサポートのあるクリニックや施設を選ぶようにしましょう。