メタボリックシンドロームって日常で会話しているときでも、よく使われていますよね。
若い子なんかは特に、簡単に使っているイメージがあります。

ご飯を食べた後や甘いものを食べた後に「俺、メタボだ」とか、久しぶりにあったぽっこりお腹の友人に「メタボだなー」とか。

本当のメタボの意味を知らずに、使っている人も多いように思います。
では、メタボって一体なんなんでしょうか?

メタボって何?

「メタボ」と聞くと、ぽっこりしたお腹を連想する人が多いのではないでしょうか。
しかし、実はお腹がぽっこりしているからといって必ず「メタボ」であるわけではないのです。

メタボとは、正式には「メタボリックシンドローム」といい、体の状態の一種を表す言葉です。

具体的には、「腹囲に内臓脂肪が溜まった状態」「高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上が重なった状態」のことを言います。

「メタボ」を放置しておくと動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞等を起こすリスクが高くなってしまいます。
そうならないよう、しっかりと対策を行いたいですね。

メタボリックって何?シンドロームって何?

メタボリックシンドロームといきなりカタカナで言われても、どのような病気なのかいまいちわからないと思います。

メタボリックシンドロームの「メタボリック」は、英語で「metabolic」と書き、「代謝の」という意味があります。
代謝とは、外部から取り入れたエネルギーや栄養素が体内で利用されたり、消費されたりすることです。

取り入れすぎたエネルギーが内臓脂肪やコレステロールになって溜まってしまうと、内臓脂肪が増え、肥満につながっていってしまうのです。

次に、メタボリックシンドロームの「シンドローム」は英語で「syndrome」と書き、「症候群」という意味があります。
症候群は、はっきりした原因は不明でも、必ず複数の症状が伴って発生する時に使われる医学用語です。

メタボの原因は内臓脂肪が多すぎることによる肥満や、高血圧、高血糖、脂質異常症といった生活習慣病など、複数の症状が合わせて発生していますよね。
そのため、メタボリックシンドロームという名前が付けられたのです。