ロート防風通聖散は、お腹の脂肪が気になる人向けの漢方薬。
動画が流れていたり、特設ブースを作って置いてあったりするドラッグストアもあるくらいだ。

さらに、関根勤が宣伝しているので、親しみやすい感じもする。

ロート防風通聖散は3種類あるが、どれも同じ効果・効能だ。
ただ、処方量と飲む量が違うので、購入の時には注意して欲しい。

和漢箋 新・ロート防風通聖散錠3種類の基本情報

新・ロート防風通聖散錠満量

  • 商品名 : 新・ロート防風通聖散錠満量
  • メーカー名 : ロート製薬株式会社
  • 価格 : 264錠4,071円(2016/12/29Amazon価格)
  • 購入先 : 楽天、Amazon、公式
  • 区分 : 第2類医薬品
  • 形状 : 錠剤
  • オススメ : 本気で脂肪を落としたい人

新・ロート防風通聖散錠Z

  • 商品名 : 新・ロート防風通聖散錠Z
  • メーカー名 : ロート製薬株式会社
  • 価格 : 252錠3,640円(2016/12/29Amazon価格)
  • 購入先 : 楽天、Amazon、公式
  • 区分 : 第2類医薬品
  • 形状 : 錠剤
  • オススメ : おなかの脂肪を落としたい人に

新・ロート防風通聖散錠T

  • 商品名 : 新・ロート防風通聖散錠T
  • メーカー名 : ロート製薬株式会社
  • 価格 : 224錠3,540円(2016/12/29Amazonn価格)
  • 購入先 : 楽天、Amazon、公式
  • 区分 : 第2類医薬品
  • 形状 : 錠剤
  • オススメ : おなかの脂肪が気になり始めた人に

和漢箋 防風通聖散3種類の効果について

和漢箋 ロート防風通聖散の3種類は、名前にもある通り、漢方の防風通聖散だ。
満量、Z、Tの3種類は、同じ漢方薬なので効果は変わらない。

防風通聖散は、皮下脂肪が多く、便秘がちな人にオススメだ。
高血圧や肥満に伴う動悸、肩こり、のぼせ、むくみ、便秘、蓄膿症、湿疹、皮膚炎、ふきでものに効果がある。

もちろん、脂肪を分解・燃焼する効果やおなか周りの脂肪などの改善にも効果がある。

和漢箋 防風通聖散3種類の副作用について

先ほども言ったとおり、和漢箋 ロート防風通聖散の満量、Z、Tの3種類は同じ防風通聖散だ。
なので、副作用も変わらない。

防風通聖散の副作用は、以下の症状がでる場合がある。

【軽度】

  • [皮膚]発疹・発赤、かゆみ
  • [消化器]吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満、激しい腹痛を伴う下痢、腹痛
  • [精神神経系]めまい
  • [その他]発汗、動悸、むくみ、頭痛

【重度の副作用】

  • 間質性肺炎
  • 階段などを上ると息切れ、息苦しくなり、空せきや熱が急にでたりする。

  • 偽アルドステロン症、ミオパチー
  • 手足のだるさ、しびれ、つっぱりやこわばりに加えて、筋肉痛や筋疾患(ミオパチー)が出て強くなってくる。

  • 肝機能障害

肝機能が低下することによって、発熱、かゆみ、黄疸、褐色尿、だるさ、食欲不振などが現れることがある。

なにか異変を感じたら、すぐにお医者さんに診てもらうようにした方が良いだろう。

和漢箋 防風通聖散3種類の成分について

ロート防風通聖散3種類は、どれも、交感神経に働きかけるマオウや脂肪代謝に働くカンゾウ・ケイガイ・レンギョウ、老廃物の排泄に働くダイオウなど、18種類の生薬からできている。

ロート製薬では、使用する生薬や成分エキスの抽出にもこだわっている
原料の調達からエキスの加工まで、ロート製薬が管理しているようだ。

また、飲みやすさを考えたりや医薬品添加物を減らしたりして、錠剤にする技術を開発し、特許も得ている。
それによって、効果成分をより多くエキスに含み、防風通聖散の作用を発揮できるようにしているそうだ。

ただ、3種類とも、成分の入っている量(処方量)は違う。

【防風通聖散3種類の処方量】

防風通聖散錠満量は、1日にとれる生薬量が目一杯入ったものだ。

防風通聖散錠Zは、1日にとれる生薬量が3/4入ったものだ。

防風通聖散錠Tは、1日にとれる生薬量が2/3入ったものだ。

一般的に、処方量が多い漢方薬は、効果が高いと言われている。
処方量の少ない漢方薬は、処方量の多い漢方薬に比べて副作用が少ないとされている。

自分に合いそうなものを選ぶと良いだろう。

和漢箋 防風通聖散3種類の飲み方について

防風通聖散錠満量は1日3回、1回に4錠。
Zは1日3回、1回に3錠、
Tは1日2回、1回に4錠と、飲む量はバラバラである。

飲む量をとるか、成分量をとるか悩ましいところだ。

和漢箋 ロート防風通聖散錠3種類を飲みくらべてみても、違いが分からなかった

和漢箋 新・ロート防風通聖散錠の3種類は、なにが違うのかを飲みくらべてみた。

粒の見た目・味・匂いはほとんど変わらない

手に乗せたのを見てもらうと、色もサイズも差がないことが分かる。
漢方独特の匂いも一緒だ。

さらに、飲みやすさも変わらない。

新・ロート防風通聖散Tよりも満量の方が、少しだけ苦いように感じた。
有効成分量が違うって知っていたから、そう感じただけかもしれない・・・。

ロートは、技術があるみたいなので、この苦いのを無くしてくれたらもっと良い商品なのにと思った。

飲む回数や成分量で選ぶのが良い

和漢箋 新・ロート防風通聖散錠の3種類は、飲む回数や量が違う。
また、成分量も差があるので、自分の好みに合ったものを選ぶと良いだろう。

漢方薬初心者の人や副作用が気になる・不安な人は、新・ロート防風通聖散Tがオススメ。
お試しタイプもあるから、利用してみるのも良いかもしれない。

気になることをロート製薬に電話取材してみた!

防風通聖散に使われている原料の生産地について、ほとんど開示してもらえなかった

これらの防風通聖散の生薬は、どこで生産されているか聞いてみた。

「生産地の開示は控えています」との返事。
最近、大手メーカーは生薬に中国産を使っているところが多い。
そして、ほとんどの企業は生産地を公表している。

しかし、ロート製薬に限っては教えてくれなかった

ただ、生薬を錠剤にしている工場は教えてくれた。
大阪や静岡の工場で作られているようだ。

成分についても、返答は曖昧

生産地は開示できなくても、入っている成分については教えてくれるだろうと、聞いてみた。

ロート防風通聖散には、ボウショウが使われている。
このボウショウは、含水硫酸ナトリウムで植物ではないそうだ。

植物ではない、なら一体何なんだと思い「鉱物ですか?」と聞いてみたところ、返事はなかった。
結局、ロート製薬から含水硫酸ナトリウムについて、どういう成分か答えてもらうことは出来なかった。

漢方薬の場合でも、錠剤にすると必要のない添加物が入っている場合がある。
植物以外のもので、どんなものが使われているのか知りたかったが、添加物については教えてもらうことはできなかった。

「必ずしも満量処方が良いわけではない」?

和漢箋 新・ロート防風通聖散錠は満量処方、3/4処方、2/3処方など数種類販売されている。
有効成分が多い満量処方は、効果が高いということをよく耳にする。
ロート防風通聖散の中では、満量処方のものを選ぶのが1番良いのかを聞いてみた。

すると、「必ずしも満量処方が良いというわけではない」という返事をもらった。

体格、性別、身長によって生薬を使う量は変わるし、人によっては有効成分が多すぎて下痢などの副作用がでる場合もある。
なので、人それぞれ効果がある漢方薬の処方量は違うようだ。

その時の自分に合った漢方薬を選びたいなら、漢方薬局に問診に行かないといけないようだ。