紅花油とは

紅花油って何?

紅花油はキク科の紅花(サフラワー)の種子から作られる油です。
中近東が原産。

紅花は、鮮やかな黄色い花が特徴です。
花弁に含まれる色素を染料に使うために、世界各地で栽培されてきました。

20世紀に入ってからは、紅花の種子の油が注目されるようになりました。

紅花油の特徴

この油は、かつては成分量のリノール酸が80%と豊富だったとのこと。

リノール酸は過剰摂取をすると、悪玉コレステロールだけでなく、善玉コレステロールも減らしてしまいます。
またアレルギー体質になったり、動脈硬化や認知症やうつになる要因があると言われてきました。

しかし近年では、アメリカを中心にリノール酸よりオレイン酸の比率を高めたハイオレイックタイプが出てきました。
日本でもオレイン酸が70%以上でリノール酸が20%以下のものが主流になってきています。

紅花油の食べ方

この油を料理に使う時は、淡白な風味なので生食、加熱料理どちらでもOK。
ドレッシングを初め、炒め物や揚げ物なども和風の料理にも使いやすいです。
またパウンドケーキ作りなどにもおすすめです。

紅花油の効果・効能

この油の改良されたオレイックタイプは、オレイン酸とビタミンEが豊富。
オレイン酸と多少含まれるリノール酸は悪玉コレステロールを軽減します。

また豊富なオレイン酸は血液をサラサラにして、内臓脂肪を溜まりにくくします。
油が胃に留まる時間が短いので、胃もたれや胸やけを軽減してくれます。
動脈硬化予防、心筋梗塞を予防、高血圧も予防してくれます。

そして、紅花の色素成分やカルコンは、腸内環境を整えて、便秘を解消してくれます。
冷え性を緩和して血行を良くし、生理痛をやわらげてくれます。

ビタミンEは、若返りのビタミンと言われるように、抗酸化作用でアンチエイジング効果があります。

注意する点では、製造方法の記載がないものには気を付けて下さい。
製造する過程で、油を採るときに化学薬品を使って抽出したものは、高温で精製されます。

高温で精製される事は、栄養分が壊されて、有害なトランス脂肪酸のみしか残りません。
薬品を使わない、低温圧搾法で作られた紅花油を購入することをおススメします。