麻の実油とは
麻の実油って何?
麻の実油は、別名ヘンプシードオイルと呼ばれる麻の実の部分から作られた油です。
麻の実は、日本や中国では古くから穀物として食されてきました。
茎の部分は繊維として、実の部分は油としても使われるのです。
このオイルの麻が、大麻などに使われる麻と勘違いしがちですが、実際は違う麻が栽培されています。
食べても中毒性のないものです。
しかし、日本では現在麻を栽培していませんので麻の実は、輸入に頼っています。
麻の実油の特徴
このオイルは、ナッツのような風味があります。
それに、食物繊維や亜鉛やミネラルが豊富なのです。
そしてこのオイルの注目すべき点は、オメガ系6とオメガ系3のバランスが良いことです。
使用目的はとても幅広いです。
頭髪用油として、七味唐辛子の一味として、灯りや塗料の材料としてなどにも使われています。
麻の実油の食べ方
このオイルは、食べることも飲むこともできますが、風味を生かした生食が向いています。
使い方は、マリネのオイルとして、またバーニャカウダのソースとしてなど美味しく調理できます。
バーニャカウダソースなどで火を通す場合は、軽く煮立てる程度にして下さいね。
麻の実油の効果・効能
オメガ系6とオメガ系3のバランスが理想的
このオイルは、オメガ系6とオメガ系3のバランスが3対1でとても理想的です。
一般的にオメガ6とオメガ3の理想的な摂取比率は、4対1と言われています。
どちらも必須脂肪酸ですが、体内で作られないので外から摂取するしかありません。
しかしオメガ6は、意識しなくても普通の食事で摂りすぎてしまうのです。
厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」でもそのことは指摘されています。
麻の実油はまさに理想的な比率なのです。
オメガ3に含まれるαーリノレン酸(アルファーリノレン酸)は、血液の粘度を下げ、血液をサラサラにします。
そしてαーリノレン酸は、脳の栄養であるEPAやDHAに変換されます。
それによって、脳内の血流が促進され、脳機能に影響があります。
うつや認知症の改善に効果が見られる様ですよ。
コレステロールを下げる働きがあります
また、このオイルは脂肪を燃焼し、コレステロールを下げる働きがあります。
腸内環境を良くし、便通を促進してくれます。
それによって、アトピーの改善にも効果があるようです。
そして、炎症を抑え、血糖値の低下やガンの予防にも役立っているようです。
麻の実油はアンチエイジング効果も
このオイルはアンチエイジング効果があり、マッサージすることで、皮膚や髪の保湿効果があります。
ヘッドマッサージをする時は、脳内の血流も促進してくれます。
それに、皮膚のかゆみや湿疹などの炎症を抑える働きがあります。
オイルに含まれているγーリノレン酸(ガンマーリノレン酸)が、月経前の緊張やイライラを抑止してくれる効果もあるのです。
このオイルを、リラックス効果を高めるために、自分の好きなアロマの精油と混ぜて使っている人もいるようですよ。