血液の中に悪玉コレステロールが増えると、悪玉コレステロールは酸化して血管壁に付着、動脈硬化が進みます。
また、善玉コレステロールが低下すると細胞膜などが弱くなり、免疫力が低下して脳出血やガンを引き起こしやすくなるといわれています。

深い眠りについたときに分泌される成長ホルモンは、免疫力を上げる大きな力を持っています。
だからこそ、コレステロール値が気になる人には、質のよい睡眠が必要なのです。

睡眠の質と量を高めましょう。


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《著者紹介》
福島 多香恵
椅子を使った運動「チェアロビクス®」を創案し登録商標を取得。体幹強化重視、疾病予防に役立つ独自の運動レシピを創っている。


睡眠中に分泌されるホルモンが身体に及ぼすパワー

近年「寝ないと太る」そんな言葉が巷で噂されるようになりました。
実際、睡眠時に分泌される成長ホルモンには脂肪を分解する作用があることから、やせたい人こそ質のよい眠りが欠かせません。

成長ホルモンにはたんぱく質を合成させる作用があるため、傷ついた細胞を修復するなど、身体的疲労回復に役立ちます。

また、メラトニンは坑腫瘍作用があることから、質のよい眠りががん予防に貢献するという研究結果も発表されています。

運動習慣がある人ほどよく眠る

運動習慣のある人は質・量ともによい眠りが実現されています。
熟睡のためには、程よい筋肉疲労が必要です。

さらに、全身運動は善玉コレステロールを増やします。
日常生活の中に公園を歩く、サイクリングなどの軽い全身運動を取り入れましょう。

運動ができなかった日には、睡眠不足を20分のお昼寝で補いましょう。
お昼寝することで免疫力や決断力、注意力も向上します。

生活習慣病や関節痛など、気になることがある人は、運動をはじめる前に必ず医師に相談してください。

室内でできる簡単有酸素運動のすすめ

お天気に左右されない運動方法をご紹介します。

  1. 部屋の中で立位になります。
  2. 鼻から息を吸って、口から吐きながらお腹を引き締めます。
    おへその穴を小さくするような気持ちで行ないます。
  3. お腹を締めたまま、太ももを左右交互にゆっくり10回持ち上げましょう。
  4. 続いて、踵をヒップに近づけましょう。
  5. 左右交互に10回行ないます。

この運動がきつく感じる場合は回数を減らす、または、その場で歩くだけでも大丈夫です。

運動前後には水を飲むなど、水分補給を忘れずに!
ただし、眠る直前に激しく身体を動かすと、自律神経のバランスが崩れてしまうため気をつけましょう。

眠る前には、ぬるめのお風呂にゆっくり入って、電気を消して眠りましょう。