最近よく耳にする糖質制限ダイエット。
糖質制限ダイエットは、普段の食事からとる糖質を抑える食事療法のことを言う。

メタボや肥満、血糖値などに悩む人に、糖質制限ダイエットはオススメの方法だと聞いた。
では、糖質制限ダイエットとは具体的にどういうものなのか、調べてみた。

糖質制限ダイエットとは?

糖質制限ダイエットは、メタボや肥満に悩む人にオススメなダイエット方法。
食べ物や飲み物からとる糖質の量を抑えて、食後高血糖を防ぐというものだ。

一般社団法人日本糖質制限医療推進協会の代表理事、江部康二さんが、糖質制限ダイエットの先駆者と言われている。
自身が糖尿病になったのをきっかけに、糖質制限を行い、結果、糖尿病を克服したそうだ。

糖質制限ダイエットとカロリーは関係あるの?

糖質制限ダイエットとカロリーは関係がある。

せっかく糖質を制限したのに、カロリーをたくさんとってしまっては意味がない。
カロリーを多くとった分、脂肪になるのだ。

1日の摂取カロリーを維持するように、糖質制限ダイエットを行う必要があるのだ。

塩分はとっても大丈夫?

カロリーと一緒で、糖質を制限したからといって、塩分をとって良いということにはならない。

塩分のとりすぎは、高血圧などにもよくないとされている。

厚生労働省が定めている1日の塩分摂取量は、男性は9g・成人女性は7.5g未満だ。
糖質制限ダイエットの最中であっても、この摂取量内でおさまるようにするのだ。

糖質はどのぐらい減らすの?

糖質制限ダイエットは、糖質を減らす量が定められていない。
どのくらい減らすのかは、自分で決めるスタイルなのだ。

ただ、大まかに3パターンに分けられていることが多い。

プチ糖質制限

プチ糖質制限は、初めて糖質制限を行う人にオススメだ。

  • 朝・昼はいつも通り、糖質を気にすることなく食事をとる
  • 夜だけは、糖質をとらない

という方法だ。

1日にとって良い糖質量は、約120〜170g

ストレスになりにくく、続けやすい。
だが、その分、軽いダイエットとしての効果しか期待できない。

スタンダード糖質制限

スタンダード糖質制限は、プチよりも制限がきつくなる。

  • 朝と夜は糖質をとらない
  • 昼はいつも通り

という方法だ。

1日にとって良い糖質量は、約80〜120g

ここでありがちなのが、昼食で糖質をとりすぎてしまうことだ。
昼は大丈夫と思って、ついつい甘いものや炭水化物だらけにしてしまうと糖質制限をしている意味がなくなってしまう。

糖質を必要以上に、とり過ぎないよう心がけよう。

スーパー糖質制限

スーパー糖質制限は、全ての食事の糖質を制限することだ。

1日にとって良い糖質量は、約30〜60g

全ての食事の糖質を制限するだけあって、メタボや肥満への効果も高いと言われている。

中々難しい部分もあるが、頑張ってやってみる価値はありそうだ。

糖質を減らして脳には影響ないの?

糖質を減らすことで、脳に影響はないというお医者さんが多い。

それは、肝臓が身体に溜めた脂肪やタンパク質で、グルコースをつくることができるからだ。

また、グルコースが少ない状態で、脂肪が燃焼されていくとケトン体ができる。
このケトン体は、脳のエネルギーになるものだ。

よって、糖質を減らしても脳に影響はないということなのだ。(出典元 : 大和製薬)

一方で、糖質制限が脳に良くないという意見もある。
これは糖質制限により、油や肉だけを多くとるといった偏った食事によって、脳に影響があると考えられている場合が多い。

糖質制限は、糖尿病患者や「結果にコミットするRIZAP(ライザップ)」でも行われている方法である。

不安がある人は、お医者さんや管理栄養士さんなどと相談して、初めてみることをオススメする。

糖質制限ダイエットの効果は?

糖質制限は、肥満や糖尿病、動脈硬化、メタボなどの発症率を低下させることができると言われている。

糖質制限は、糖質をとる量が少なくなる。
糖質をとらないから、血糖値の上昇が抑えられるということだ。

また、糖質の変わりに脂肪分が使われることが多くなり、ダイエット効果が見込めるそうだ。

ただ、糖質を制限する変わりに高タンパク・高脂肪食になりやすくなる。
ある程度、食事内容に注意が必要ではあるだろう。

こんな人は糖質制限ダイエットする前に、お医者さんと相談を

以下に当てはまる人は、必ずお医者さんの指示に従ってから、糖質制限ダイエットを行うのだ。

  • 機能性低血糖症の人
  • 経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服している人
  • インスリン注射をしている人

もし、当てはまらないかったとしても不安がある人は、お医者さんにちゃんと相談するのだ。

糖質制限ダイエットを行うに当たっての注意点

糖質制限ダイエットは、糖質をとらない分、糖質のない食材で補う必要がある。
肉や魚などのたんぱく質、糖質の少ない野菜などだ。

しかし、糖質と共に大事な栄養素も制限してしまう人が、結構いるらしい。
大事な栄養素を制限してしまうと、体に危険が及ぶ可能性もある。

せっかくメタボ予防や肥満を解消しようと思って始めたのに、逆に悪化や促進させてしまっては意味がない。
糖質制限ダイエットを行う時は、栄養バランスに注意することを心がけよう。