自分の内臓脂肪レベルってどのくらい?ということ、気にしたことはないだろうか。

かつては、内臓脂肪は病院でCT検査を受けることによってその量を測るのが一般的だったのだが、最近では家庭で内臓脂肪を測れる体重計も登場してきた。
それで、より簡単に内臓脂肪レベルが分かるようになってきたのである。

よく、「内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金」なんて言われている。
内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて溜めやすく、落としやすいのが特徴だからだ。
自分の内臓脂肪度をしっかり把握して、内蔵脂肪を減らしていきたいものだ。

内臓脂肪レベルとは?

内臓脂肪レベルは体重計で測れる

内臓脂肪レベルは簡単に言うと「内臓脂肪型肥満の危険度」の基準。
これを把握しておくと、自分が今どれくらい危険な状態にいるのか、また、逆に後どれくらい内臓脂肪を燃焼しなければならないのか、ということを把握できる。

病院で腹部CT検査を行うことが、体内の内臓脂肪の量を正確に測ることができる方法として知られている。
ただ、わざわざ病院に行って、お腹の断面図の写真を撮るというのは正直億劫だ。。

しかし、最近では、タニタ社やオムロン社から、家庭でも内臓脂肪のおおよその量を測ることができる体重計が販売されるようになってきた。
この体重計の登場によって、家庭でも毎日自分の健康状態を把握できるようになった。

この体重計で表示される内臓脂肪型肥満の危険度の度合いが、「内臓脂肪レベル」というわけだ。

内臓脂肪レベルの数値で、意味と基準を知りたい

内臓脂肪型肥満というのは、へその位置で内臓脂肪の面積(断面積)が「100cm²」以上ある状態のことを指す。
本来ならCT検査で測るものだが、体重計会社による内臓脂肪レベルに換算すると、大体以下のようになる。

「内臓脂肪レベルの数値の基準」

  • 標準:1~9
  • やや高い:10~14
  • 高い:15~30

これらの数値って、一体どんな意味を持つのだろう?
自分の内臓脂肪がわかっても、それをどう解釈したら良いのか、よくわからない。

そこで、タニタ、オムロンへ電話で聞いてみたので、参考にして欲しい。

タニタへの電話取材

年齢によって異なると言われても、どのぐらい差が出るのかイマイチわからない。
だから、タニタに40代~70代の人の平均値がどれくらいなのかを電話で聞いてみた。

すると、40代~50代までの人は平均的に8や9など10に近い値
60代~70代までの人は12や13が平均だと返答をくれた。
年代が上がるにつれて、内臓脂肪レベルは上がってしまうようだ。

オムロンへの電話取材

1~9が標準と言われても、1と9ではきっとそれなりに差があるはず。
一体どんな基準で分けられているのかをオムロンに電話で聞いてみた。

すると、標準・やや高い・高いという3段階が更に3段階に分かれていると答えてくれた。
具体的な数値を以下に書いておくから、参考にして欲しい。

標準(1~9迄) 1~6 低い
7 (標準の中で)真ん中
8~9 (標準の中で)高い
やや高い(10~14迄) 10~11 (やや高いの中で)低い
12 (やや高いの中で)真ん中
13~14 (やや高いの中で)高い
高い(15~30迄) 15~16 (高いの中で)低い
17 (高いの中で)真ん中
18~30 (高いの中で)高い

体脂肪率と内臓脂肪は関係あるの?

体の脂肪の話となると、体脂肪率を思い浮かべる人もいると思う。

体脂肪率とは、そのまま「体の何パーセントが脂肪で出来ているか」を表す数値。
ただ、体脂肪率は、内臓脂肪だけでなく皮下脂肪も計算に入れてしまう。

皮下脂肪は内臓脂肪とは異なり、皮膚の下に溜まり、主に太ももなどに多くつく脂肪。
皮下脂肪もあって良いわけではないが、メタボや生活習慣病の観点からするとほとんど害はない。

そのため、体脂肪率はメタボに悩んでいる、内臓脂肪だけの数値を知りたい人には不十分なものだと認識しておくのが良い。

それでも気になるという人向けに、簡単に体脂肪率の基準をまとめた。
よかったら参考にして欲しい。

「体脂肪率の基準値」

  軽度肥満 中度肥満 重度肥満
男性 20% 25% 30%
女性 25% 30% 35%

大体の平均値は、男性が10〜19%、女性は20〜29%とされている。

また、体脂肪率は水分を取るなどすると簡単に変動してしまう。
できるだけ正確な数値を得るためにも、体脂肪率を計るのは食後数時間経ってからにすることをお勧めしたい。

値段の違う体重計2つで内臓脂肪レベルを測ってみました

前の体重計は、内臓脂肪を測れるものでは無かったので、新しく買ってみた。
どうせなら、高いのと安いの比べてみてしまおうと有名なメーカーの体重計を2種類。
タニタのinnerscan(左)オムロンのKaradaScan(右)だ。

タニタの高い体重計は約2万円、オムロンの安い体重計は約3千円
とてもとても高い買い物でしたよ・・・。
現在のお財布の中は、閑古鳥が鳴いている状態なのだ。(苦笑

高い・安いの違いはあるのか?

タニタの体重計はスマホと連動できる。
タニタのアプリをダウンロードして、アプリのいう通りに操作すると、体重・内蔵脂肪レベルなど10項目が測れる。

驚いたことに、タニタはわざわざ電源を入れなくても、スマホの連動で自動的に体重計の電源がついてしまう。

オムロンの体重計は、スマホと連動してはいない。
体重や内臓脂肪レベルなど7項目が測れる。

最初にのった感じの印象だが、やはり、高い方が機能としては優れているなと思った。
ただ、安い方でも内臓脂肪レベルは測れるので、実はそんなに不自由はないのだ。