いびきと高血圧と聞くと、一見関係なさそうに思えます。
ですが、どちらかの症状になれば、併発する可能性が高いです。

この2つの症状は、仲のいい友達・・・いや恋人かもしれないというほど、密接な関係です。

どうしていびきと高血圧は仲が良いのでしょうか?2つの症状の関係性を覗いてみましょう。

いびきと高血圧の関係

いびきをかく原因は、眠っている時に上気道が緩み、狭くなっているからと言われています。

狭くなっているために、呼吸をしても酸素が体中に十分にいきわたらない場合があります。
当然、血液中にも酸素が不足する事態になるとのこと。

その酸素が不足した事態を補うために、体が、心臓に頑張って動け、交感神経系に活発になれ、血管は収縮しろと命令します。
結果、血圧が高くなってしまうという状態になってしまうのです。

また、高血圧の人は、首に血液が流れにくくなっている場合が多く、そのせいで空気の通り道が狭くなることもあるようです。

いびきや高血圧が酷くなってきたら、まず病院にいくことをオススメします。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係

眠っている間に上気道を緩みすぎると、塞がって呼吸が止まってしまいます。

この呼吸が止まってしまうことが何回も起こることを、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と言います。

高血圧を持っている人の30~60%が、閉塞性睡眠時無呼吸症候群になるとのこと。
逆に、この症候群は、高血圧を発症する確率が約1.4~2.9倍にもなるみたいですね。

睡眠時の無呼吸により、自分ではしっかり寝ているつもりでも、体や脳の睡眠不足が起こります。
睡眠不足がストレスとなり、高血圧になりやすくなり、すでになっている人は悪化する場合もあります。

また、睡眠時無呼吸症候群と高血圧が一緒になると、脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患系の病気になる可能性が高まります。

高血圧の人、睡眠時無呼吸症候群の人は大変なことになる前に、注意が必要ですね。

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